部下との関係性、信頼構築に必要な事は何か?

一昔前よりも、最近は退職者が特に多い。

退職理由は様々あれど、もっとも多いのが「職場環境」、次いで「自分の将来性」、「会社が好きじゃなくなった」といったもので、これらは前から言われていることですね。

最近こういった筆頭理由に混ざって「上司への不信」による退職者が増えています。

理由は色々と考えられますが、一つは企業の仕組化でしょう。今は従業員と上層部に距離があります。

退職理由にある「職場環境」これも「会社が」ということよりも、「上司が」という見方に変わってきています。

この辺は経営陣の意図したところとも言えますね。役割分担と言えば聞こえはいいですが・・・

上層部との橋渡しである上司がもっとも部下にとって影響力があり、より身近な存在になっているということ。よって、部下との関係性、信頼構築が大切と研修やセミナー等では何度も言われます。

言われて出来るなら簡単なんですが、いくら技法やノウハウを学んだところで、そもそもの受け皿が出てきなければ難しいでしょう。

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部下は上司をよくみている

「上司が部下を知るのに3ヶ月かかるが、部下は上司を知るのに3日あればよい」

少し大げさな表現だと思いますが、何人もの部下をみる上司よりも、一人の上司をみる部下の方が、相手をよく観察出来るからということです。

もちろん、上司が部下を「知る」事と、部下が上司を「知る」事は違います。仕事を進める上で必要な情報の量は、上司と部下では異なるのが当然ですからね。

つまり言い換えれば、「上司が部下の長所短所、人間性などを理解するには3ヶ月程度の時間を要するが、部下は上司を”こういう人だ”と判断するには、3日程度の期間があれば十分だ」といったところでしょうか。

部下が上司をどのように見ているか。

良い方向に見られていれば部下との信頼関係は築きやすいですし、逆であれば部下が本心を語らない、表面上耳障りの良いことしか聞こえてこない「裸の王様」になっている場合もあるでしょう。怖いですね。

その人それぞれ

会社というのは、様々な人々の集合体です。

上司が気を付けなければいけないことは、自らの価値観を良かれと思ってそのまま部下に押し付けていないかどうか。

例えば、「モチベーションアップに必要なのはお金だ」と信じて疑わない人。

実際、セミナー等でお会いする管理職や役職者の中には、上記のように自らお金にモチベーションを強く感じた経験がある方がいます。そして”部下もそうだろう”と勝手に決めつけ、報奨やインセンティブばかりに目を向けて仕事を推し進めた結果、部下との考え方に乖離を起こしてしまう。

乖離を起こしている事に気づいていない方も多いように感じます。

当然、働く側からすればお金は多いにこしたことはないのですが、それがモチベーションアップの絶対条件かと言えば、そうではない。

世代によって価値観は異なる

世代が違えば経験や考え方も違う、仕事柄様々な方とお話する機会がありますが、二十代三十代からよく聞かれることは、

「好きなこと、やりたいことを第一に考えている。生活に困らない程度のお金を稼げて自分の時間を大切にしたい。だから気に入らなければ、やり直しが出来るうちにさっさと(会社を)辞めて次を探すほうがいい」というもの。


一方、四十代のバリバリ管理職世代はどうか?

「石の上にも三年、日々精進、血と汗と涙、与えられた仕事に注力して会社のために何ができるかを考えて今をより良くするべき、自分のわがままなんてもってのほか」転職、退職、そういった職を変える事に何となく抵抗が伴うといった労働感が少なからず刷り込まれている印象を受けます。

世代によって、これほど価値観が違ってくるのです。

役割と守るべきもの

多くの企業は、過去のような終身雇用の人材ストック化から非正規労働者等の人材フロー化へと人材戦略の方向性をシフトしています。ですが、その中から今度はまた人材ストック化を促している企業もあります。

若い世代の会社への帰属意識、忠誠心、共同性、そういった意識乖離が予想以上だったと気付いたからではないでしょうか。

上司は会社の意思決定に翻弄されることも多い、そうした中で従業員のモチベーションを維持するには、上層部とばかり価値観を共有していてはいけない。

会社が過去の旧態体質を引きずっているのなら、若い従業員とは常に乖離していくのは間違いないでしょう。

これからの関係性、信頼構築に必要なことは

これからは部下に考えを押し付けるのではなく、一人ひとりの本心を対話、従業員の行動の中から探る必要が出てくるのです。

関係性を深めること。職場環境の基礎を築き上げ、部下一人ひとりが明るい未来の確信をもてるような将来構想を立てる事。

その為には、部下の本音・本心に触れることが重要で、時代時代の価値観を知り、理解し、受け入れることが求められるのではないでしょうか。

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