上司とのコミュニケーションを考える

あなたが優秀だとしても、一生懸命努力する人だとしても、組織の中において一人で全てを完結できるわけではありません。周りとの連携が不可欠ですし、最終的に判断・評価するのは上司の役目です。

「職場環境は上司しだい」と言われるように、あなたの仕事が円滑に進むかどうかは上司の存在が大きいと言えます。

上司がキーマンである以上、有能であれ無能であれ、その上司がしっかりサポートをしてくれる事が、仕事のやりやすさに直結、つまりはあなたの職場環境改善につながるのです。

  • 職場での緊張感が緩和される⇒ストレスがなくなり、自分の本領を発揮しやすくなる。
  • 行動しやすくなる⇒後ろ盾がしっかりしていれば、様々なことに挑戦ができる

結果を出すためには、上司を味方につける事がどれだけ大切か、きっとあなたも実感されていることでしょう。しかし、当然ながら上司は選べませんし、変えることも出来ません。これは実に悩ましいことです。

仕事ができる上司、そうでない上司。
尊敬出来る上司、そうでない上司。
気軽に接してくれる上司、そうでない上司。
自分に厳しく他者に優しい上司、そうでない上司。
温厚な上司、そうでない上司。
責任感の強い上司、そうでない上司etc・・・

様々なタイプの上司がいます。

これらタイプ別上司とのコミュニケーションを考えるという方法もありますが、ここではもっとシンプルに考えていきましょう。

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まずは、自分を見直す

上司とのコミュニケーションを考える前に、一旦、基本的な部分の見直しです。

基本的な部分とは、挨拶・礼儀・報告・連絡・相談。これらが出来ているか。

いくら上司を味方につけようとしても、信頼関係を築こうとしても、これらが出来ていなければ意味がありません。

挨拶

当たり前すぎて意外と出来ていない場合が多い挨拶。日々の忙しさに、挨拶がおろそかになってしまうことは少なくありません。

挨拶がおろそかになったとしても、さしあたって大きな問題はないでしょう。だからついついしなくなってしまいます。

朝出勤時、退勤時、社内外でのすれ違い、自分は挨拶ができているだろうか?

誰もがあまり意識していない挨拶だからこそ、逆に重要なことです。

挨拶をするということは、その相手を「認めている」ということ。認められていると感じれば、相手は喜びます。自分を認めてくれた人に対して好意的に接するようになります。

日々何気なく行っている挨拶、普段の会話よりも一段声量を上げて挨拶をする事で、人に与える印象は全然違いますし、「〇〇部長、おはようございます」というように、相手の名前を呼ぶことも心理的に効果大。

また、上司からすれば、普段部下との会話の接点は挨拶から生まれることが多いです。関係性が会話の積み重ねの上に成り立つのであれば、やはりその繋ぎとなる挨拶は大切でしょう。

礼儀

ビジネスマナーです。

挨拶が出来ているか、敬語の使い分けが出来ているか、話を聞くときは相手の方を向く、話を遮らない、他人の悪口、噂話はしないなど。

上司に何か教えてもらった時、してもらった時の「ありがとうございます」という感謝や、「申し訳ございません」のお詫びなど、ちょっとしたことですが言うのと言わないのとでは印象がまったく違います。

これらは人によって自然と出来る人、意識しないと出来ない人がいます。出来て当たり前と思うのは古い考えかもしれません。自分の価値観に当てはめず、あくまで相手がどう思うか、そして、どう感じるかを考えて行動することが大切です。

報・連・相

報・連・相の基本は”結論”から話す、「〇〇の件で相談してもよろしいでしょうか」など、報告なのか、判断を仰ぎたいのか、相談したいのかを最初にはっきりさせる。

また、上司が絡む案件を扱う際は、「現在〇〇の件は✖✖まで終えています。残りは△△ですが、□□までには出来る予定です」などのように進捗を定期報告することで、無用な確認を入れる必要がなくなります。

逆に、上司から報・連・相を取りに行かねばならない部下は、コミュニケーション下手という印象をもたれてしまうので注意しましょう。

的確な報・連・相が出来る部下を上司は重宝します。

報告・連絡が出来る部下は、仕事を任せる上で頼りになりますし、ちょこちょこ相談してくる部下は面倒を見てやりたいと思えるものです。相談するということは、上司の能力を認めているということにもなりますからね。

実は意外と、報・連・相は新人の方ができています。逆に上の方が出来てなかったり・・・。

役職持ちになると、自分の職責を気にしてか、また、上からの圧力が強くなるのを恐れてか、嫌な報告ほどしどろもどろになることが多いんですよね。

「課長、すみません〇〇の件で、実は✖✖社が△△でして、あーだこーだしてるんですが□□の都合がつかなくて云々・・・」などと、やたら回りくどく話をされると、聞くほうがイライラします。

あなたは必要に応じて的確に、正しく報・連・相が出来ていますか?

部下から上司に歩み寄る

普通逆だろと思われるかもしれません。「部下の面倒を見るのも上司の仕事だろう」と。

ですが、上司とのコミュニケーションを考えたときに待ちの姿勢ではいけません。

積極的に動けるなら、こちらから動くほうが効率的です。

そもそも上司だって、部下であるあなたとの人間関係や仕事のやり取りが円滑に進んだほうがいいと思っています。悪くしたって、デメリットしかありませんからね。

しかし上司といえども同じ人間です。余裕のない人だっているのは事実。

一昔前のように、出社したら一日中デスクに座って決裁したり、部下の指導をしている「マネージャー」タイプの上司は少なくなり、「プレイングマネージャー」が増えてきた今、上司の仕事量は膨大です。営業、管理、育成、指導etc・・・。日々の成果に追われ、部下とのコミュニケーションが後回しになるのは、よくある光景です。

こうした中で待ちの姿勢を貫いても、状況が良くなることはありません。

ここは一つ、あなたから上司に対して歩み寄ってみましょう。

上司との「違い」を受け入れる

そもそも、上司とのコミュニケーションは難しくて当然なのです。

上司は部下を「部下」とみる。部下は上司を「上司」とみる。

お互いの経験、知識、立場が違えば、考え方や物事の捉え方、そして価値観それぞれが異なるのです。これだけすれ違い要素が満載なら、簡単なわけがありません。

「上司とのコミュニケーションがうまくいかない」という悩みは分かりますが、だからといって悩みすぎる必要はありません。上司との摩擦は発生するのが当たり前と考えてください。

部下である以上、上司に指示命令は出来ません。

上司が自ら変わらなければ、これらの悩みは解消されることはないでしょう。しかし、上司にも「上司という立場から見た自分」なるものがあります。

コロコロ自分を変えるのはよくないと思うでしょうし、それが部下の影響で、などとは、「絶対にあってはならない」くらいに思っています。

つまり期待出来ないんですね。

上司とソリが合わない。言っている事が納得、理解出来ない等の問題が生じているのであれば、それは、上記のような様々な要素があなたと上司の間で反発し合っているからです。

我をぶつけあっていても解決出来るものではありません。

これは、もう受け入れてしまった方が楽です。

上司の持ち味をみつける

違いがあれば反発し、そこから摩擦が生じる。

そもそも人間関係における「違い」は、自分がもつ価値基準から生まれるものです。ですが、自分の価値基準というのは曖昧なもので、それを相手に当てはめて「違う」という事が、正しいのかどうかは分からないと思いませんか?

自分とは合わないから、相手を全面的に否定する。どうしようもないと決めつけないで、少し自分の見方を変えてみてください。

「なぜ、あの上司は上司なのか?」

なぜ、あの人は上司になれたのでしょう。
上司の上司は、何を見て彼を昇進させたのでしょう。

例えば、仕事が出来ないと思える上司。
「いい加減だなぁ・・・」と思える人ですが、こういったタイプの人は大抵、周りから助けられてきた人です。つまり部下に頼る上司。

どうしようもないように見えますが、部下に助けてもらえるだけの人柄がないでしょうか。

部下の意見を聞く、任せる、結果を出してもらう、そして感謝する。つまり部下を盛り立てるのが上手な上司です。

見方を変えれば、仕事を色々と覚えたい部下からすれば非常に楽な上司です。だって言えば色々教えてやらせてくれますからね。

「あの人居ても居なくても一緒だよね」と言われる上司がなぜ上司なのか?

それは、部下が「あの上司の仕事は自分にも出来る」とやってくれているからです。

例えば、部下に仕事を振らずに淡々と仕事をこなす上司。

口数も少なく、面倒も見ない。こういう上司は部下になかなか新しい仕事を任せない為、部下からすればチャンスが巡ってこない。

仕事のやり甲斐や面白みを見いだせずに辞めてしまう人もいます。

プレイングマネージャーにありがちですが、彼は優秀なプレーヤーであり、仕事が出来る人です。ただ、優秀なプレーヤーが優秀なマネージャーであるかというとそうではありません。

彼は、実は誰かに仕事が振れたら楽なことを知っています。自分ほど結果が伴わなくとも、それが大きな影響の出るものでなければ任せたい。

ただ、部下とのコミュニケーションが不足している為、任せる信頼に足る部下を知らない。

こうした上司は部下が話を入れないと動きません。ですが、動けば優秀なプレーヤーです。仕事のやり方は他のそれよりも洗練され、学ぶこともたくさんあるでしょう。

例えば、威圧的・感情的な上司。

「瞬間湯沸かし器」というあだ名をつけられるほど、自意識や自尊心が強い人。有無を言わさず部下を動かし、職場全体を萎縮させ、時にはパワハラともとれるギリギリの人。

このタイプは、よく人を批判する。そして自慢話。飲みに行っても自慢話、たまに説教。

スキンシップもかなりハードな場合が多い・・・。

ただ、こういうタイプの人はコミュニケーションをむしろ取りやすい。

言い方が悪くとも、言っている事は分かりやすいが特徴です。

人情に厚い場合が多く、気をかけている部下は徹底して守る。当たりが強い反面、一旦懐に入ってしまえば堅牢な城塞になり、重厚な剣にもなってくれます。

見方が変われば上司も違った面が見えてきます。

一面で捉えず、上司の持ち味を探してみてください。そのためには、自分の価値基準を一旦下げてみることが重要です。

「自分とは違うけど、あの人はあの人なりのやり方があるんだ」というものが見つかれば、それがコミュニケーションの糸口になるでしょう。

上司を認める姿勢がコミュニケーションの鍵

コミュニケーションを考えた時、大切な事は「上司を認める姿勢が自分の中で出来ているか」という点だと私は考えています。これが出来ていなければ、コミュニケーションは不自然なものとなるでしょう。

先に説明したように、上司とのコミュニケーションはお互いがお互いを主張して真正面から接していたら難しくて当然なのです。

そこで、意識しすぎず、肩の力を抜いてみる。

冷静に見ていると、必ず上司が上司たる理由が見つかるでしょう。それをコミュニケーションに活かすのです。

上司を味方につけるコミュニケーションでは信頼関係が大切です。自分が上司を認められていなければ、話が受け入れられない、考え方が受け入れられない、そもそもが成立しないものだと思ってください。

自分を抑える必要も、変える必要もありません。いざという時、あなたが本音が出せなければコミュニケーションは不完全なのです。

上司を認める姿勢をもっていれば、自然とあなたの言動や行動に現れます。コミュニケーションを重ねるうちに、いずれ上司と腹を割って話す機会が訪れるでしょう。

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